普通の人と違うことを認識した中学時代
あごが普通の人よりも小さいと認識したのは中学生の時でした。
中学に入学してすぐ、クラスの男の子に、
「顔が変だ。気持ち悪い」
と指を指して笑われました。
鏡で自分の姿を見る時、基本的には正面から見ます。
出かけた時にガラスに映る姿を目の当たりにするのも正面。
昔の話なので、携帯のカメラもありません。
普通のカメラか使い捨てのカメラで、フィルムの枚数を気にしながらでした。
「撮るよー」と声をかけて正面から撮ることがほとんど。
気軽に撮れる時代ではなかったからです。
なんと、自分の横顔をしっかり見る機会がなかったのです!
まさか自分のあごが小さいなんて、思いもしませんでした。
人に指摘されて「何が変なの?」と、ぽか~んとしたくらいでした(苦笑)
ひとりが私を気持ち悪いと言うと、それがクラス中にあっと言う間に広がりました。
1週間後には、私はわずかな仲良しの友達以外に無視され、嘲笑の対象にされてしまいました。
ある動物に似ているとたとえられ、動物の名前で呼ばれるようになりました。
これがイジメの始まりでした。
こうして私は自分の醜さを認識させられたのです。
イジメの話を書きたかったわけではないので、この話は割愛します。
順調にいっていた高校時代
その後、自分なりに努力し、高校に進み、恋人も出来、人並みの幸せも感じることが出来ました。
言ってしまえば、高校デビューしたのです!
当時『ギャル』が登場し、ファッションのかわいさに魅了されました♪
髪を茶色や金色に染め、ギャル系ブランドのお洋服に身を包み、メイクをしたら強そうに見えたらしく、イジメにあう事はなくなりました。
髪は下ろし、暑くてもアップヘアにしない。
あごが隠れるように気をつけました。
これ、本当に大事です!
ごくたまに、「あれっ、あの人顔変じゃない?あごが何か気持ち悪い」と言われることもありましたが、気づかれないことも多かったです。
「気持ち悪い。顔が変だ」と失礼なことを言われることは、何度もありました。
バイト先に来るお客さんだとか、デパートの店員さんとか。
ただすれ違っただけの人からも…。
まったく知らない人から投げかけられる酷い言葉は、本当にショックでした。
見た目は派手になっても心は同じ。
いつ誰に悪く言われるか、ビクビクしながらの生活。
そして中学時代に経験した手のひらを返すような周りの態度が、また自分の身に起こってしまうんじゃないかという恐怖は、いつもありました。
20代の風あたり
いろいろあって、20代後半、10年近く一緒に過ごした恋人と別れました。
私の見た目が問題だったわけではありません。
理由は他にありました。
幸運なことに10代で恋人ができてから、その時まで恋人がいない淋しさを感じることはありませんでした。
でもね、20代後半になってからの恋人探しって難しい!
さすがに結婚を意識する年齢だから、慎重になりますよね。
性格を見てもらう前に他のステータスでお断りってなってしまうんです。
その頃はさすがにギャルファッションから卒業していて、普通の見た目…から若さが失われていっている頃でした。
そして職場は「採用担当、ルックスで選んだんじゃないかって噂だよ」って言われるようなところで美人揃い!
なぜかそんな職場に私もうっかり入ってしまったから、すっかりみんなの引き立て役でした。
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